現地レポート

【現地レポート⑤ / 女子 3 回戦】赤穂ひまわり選手のようなオールラウンダーを目指す三股 RED WINGS#4小田陽夏子

2025年1月6日

 福岡県代表の北九州市立菊陵中学校 (福岡) と宮崎県代表の三股 RED WINGS との九州対決となった「京王 Jr.ウインターカップ2024-25」女子 3 回戦。「春から対戦していて一番のライバルチーム」と三股の #4 小田陽夏子選手が言うように、試合は接戦となりました。

 序盤にペースをつかんだのは菊陵。#18 岡村夢珠、#11 中村結愛選手の 3 ポイントシュートなどが決まり、第 1 クォーターで 6 点のリードを奪います。対して三股はインサイドを中心に得点を重ねるエースの小田が執拗なマークに遭い、思うように得点ができません。第 2 クォーターではチームとしても一時10点の 2 桁ビハインドを負いました。

 ですが、第 2 クォーター中盤からは三股も堅いディフェンスから相手のミスを誘い、そこからの得点などでじりじりと追随。第 3 クォーター終了時には #9 廣前ここのブザービーターの 3 ポイントシュートで逆転に成功しました。しかし、一進一退となった第 4 クォターでは終盤に菊陵に得点を許してしまい万事休す。最後は 47-60 で敗れました。

「今までの対戦でも勝ったり負けたりが続いていましたが、(今回は) 試合の入りが悪くて追いかける展開となってしまいました。最後勝って終われなくて、自分がチームを勝たせることができなくて悔しいです」と、涙を流したのは三股の小田選手。自身は相手の激しいディフェンスに手を焼きましたが、「自分に対して (ディフェンスが) 寄るのはどのチームもそうなので、そこで振り切ってシュートを決めたり、時にはパスをして仲間を生かしたりしようと思っていました」と、終わってみれば23得点 7 リバウンドをマーク。敗れはしたものの大黒柱としてチーム引っ張りました。

「全中 (全国中学校大会) のときは全然シュートを決められなかったし動けなかったので、冬は自分が起点となって攻めることをやってきました」と、夏以降の取り組みについても語った小田選手。指揮を執る横山祥子ヘッドコーチは「シュートが好きで、今まで見た選手の中でも一番シュートタッチがいいと思います。シュートに関しては自信持っていると思います」と、小田選手について語ります。

 インサイドからアウトサイドまでプレーの幅が広い小田選手。自身は「背が高いのに動けていて、外も中も攻めることができる」という理由で、目標とする選手に赤穂ひまわり選手 (デンソー アイリス) の名前を挙げました。そんな小田選手に指揮官は、「アウトサイドの選手になったときのディフェンス力やファンダメンタル。ドライブからのパスなどが今後の課題になると思います」と、将来を見据えた上でのエールを送りました。

「もっと上を目指して足りないところを自分で考えながら努力していきたい」という小田選手は、今大会での悔しさを高校につなげ、これからもレベルアップを図っていきます。

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